任された方が頑張れる特性。息子と自分を重ねて見えたこと

今日、息子と話していて大切な気づきがありました。

週末の野球の試合を前に「ピッチャーやりたい?」と聞いたのですが、返事は歯切れが悪く、小声で「やりたい…」と言いながらも、気持ちは乗っていない様子。よく見ると目に涙が浮かんでいました。

「どうしたんだ?特にダメとか言わないから、思っていることを言ってごらん」と声をかけても、「わからない」「わからないこともわからない」と返すばかり。半べそをかきながら言葉を探している姿を見て、この気持ちは無理に答えを出させるのではなく、ただ受け止めて待つことが必要だと感じました。

そこで私はこう尋ねてみました。
「パパがこのポジション任せたぞ!って言った方が頑張れる?」
すると息子は小さく「うん」と答えました。

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このやり取りから感じたのは、**「任された方が力を発揮できる特性」**です。

実はこれは私自身の特性にも重なります。私はエニアグラムでいうとタイプ5(調べる人)。「自分の中で確信が持てないと動けない」「考えすぎてしまう」といった傾向がありますが、誰かに期待されたり任された時には不思議とスイッチが入ることがあります。

つまり、強い「やりたい!」がなくても、信頼や任せられ感をエネルギーに変えて動けるタイプなのです。

息子も同じように、「自分の希望がはっきり言えなくても、任されることで頑張れる」特性を持っているのかもしれません。だからこそ、「試合ごとにいろんなポジションを任せるけど、それでもいい?」と尋ねると、「いいよ」と返事をしてくれました。

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まえこう

心理学的に見ても、人にはそれぞれ「動きやすいスイッチ」があります。

  • 自分で決めて突き進むタイプ
  • 人から任されることで力を出すタイプ
  • 仲間と一緒にいることでエネルギーが湧くタイプ

どれが良い悪いではなく、その人の特性。
息子が「わからない」と言ったのも、弱さではなく感受性の表現であり、むしろ勇気のある行動でした。

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大人になっても「わからないこと」はたくさんあります。そんな時、無理に答えを出す必要はなく、「そばで一緒に待ってくれる人がいる」という経験が人を強くしていくのだと思います。

今回の出来事を通してあらためて、**「特性を受け入れ、その人なりのスイッチを見つけること」**の大切さを実感しました。

あられ

言葉を待つ勇気が伝わって、「わからない」が言えたのかもしれないね!頼んだポジションで頑張ってくれると信じてみよう!

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この記事を書いた人

訪問歯科に20年携わり、心理学やキャリア支援を学んできたキャリアコンサルタント。日常の気づきをアウトプットしながら「不安から安心へ」「思考から行動へ」をテーマに発信しています。

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