【体験談】発達スクリーニング検査から学んだ自己理解と働き方のヒント

「自分の性格って、ただの癖なのか、それとも“特性”なのか…」
そんなモヤモヤを抱えたまま、私は休職をきっかけに 発達スクリーニング検査 を受けました。

検査を通じて気づいたのは、特性は“直すもの”ではなく“活かすもの”だということ。
失敗を恐れて動けなくなる瞬間もあれば、安心を求めすぎて考え込んでしまうこともある。
でもそれは弱みではなく、環境や工夫次第で強みにもなるんです。

この記事では、私が実際に検査を受けた体験と、そこで見えた特性の活かし方をまとめました。
同じように「自分はどうなんだろう」と感じている方に、少しでも安心とヒントをお届けできればと思います。

目次

休職中に妻と家計や今後の働き方を話していたとき、妻からこんな指摘を受けました。

  • 「あなたはいつも急に何かに夢中になって他が目に入らなくなる」
  • 「上司に納得できないことがあると、もうやってられないと会社を辞めてしまった」
  • 「言葉通りに受け取りすぎて、自分なりに行動できていない」

たしかに思い当たる部分も多く、ショックや混乱もありましたが、妻からの最後の一言が背中を押しました。

「仕事復帰も転職も考えるのはいいけど、発達障害の可能性もあるから一度きちんと見てもらった方がいいよ」

自分を理解することが大事だと感じ、発達スクリーニング検査を受けることを決めました。

検査は合計4時間ほど。日常生活に関する質問やIQテスト、漢字の読み上げ、算数の問題など多岐にわたりました。

印象的だったのは、算数のテストで「間違えたくない」と強く思ってしまい、回答が遅くなったこと。わからなければ適当に答えていいと言われても、それができずに正確さにこだわってしまう自分がいました。

子どもには失敗を恐れずに挑戦しろと言っているのに、自分は失敗を恐れている
そんな矛盾に気づいたのも、大きな発見でした。

結果は2週間後に出ますが、検査そのものがすでに自己理解のきっかけになりました。

まだ正式な診断は出ていませんが、これまでのチェックリストや検査中の自分の行動から、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向を感じました。

  • 安心感を強く求める
  • 分析をしすぎて動けなくなる
  • 掃除などやり始めると止まらない
  • ADHD傾向のある人とは距離を取りたくなる

これらは弱みでもありますが、逆に「リスクを察知して距離を取れる」「物事に集中して取り組める」といった強みにもなり得ます。

過去に受けたストレングスファインダーでは「適応性」が1位でしたが、今の休職はまさに「適応できなかった」状態。けれどこれは相性や環境によるものであり、特性と付き合い方次第で活かせる部分だと感じています。

今回の検査での気づきを、生活や仕事に活かすなら次のようになります。

  • 家庭:妻への過度な期待を手放す。朝のネガティブループには「区切り」を意識する。
  • 仕事衝動的な上司に一貫性を求めず、確認作業だけにとどめる。距離を取る工夫をする。
  • 自分自身:ジャーナルやアドラー心理学、マインドフルネスを使って「固執しない」練習を続ける。

特性を受け入れることで、理想を追いかけすぎずに「今ある小さな幸せ」に目を向けられるようになりました。

今回の発達スクリーニング検査を通じて気づいたのは、発達障害という言葉にとらわれる必要はなく、自分の「特性」をどう理解し、活かしていくかが大切だということです。

  • 特性は「直すもの」ではなく「活かすもの」
  • 自己理解は「安心して働く・生きる」ための土台
  • 不安や悩みは、外に出すことで強みに変わる

同じように悩んでいる方がもしいるとしたら、「あなたの特性も、必ず強みになります」と伝えたいと思います。

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この記事を書いた人

訪問歯科に20年携わり、心理学やキャリア支援を学んできたキャリアコンサルタント。日常の気づきをアウトプットしながら「不安から安心へ」「思考から行動へ」をテーマに発信しています。

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発達スクリーニング検査の結果から学んだ、自分の特性理解と復職への一歩 へ返信する コメントをキャンセル

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